北朝鮮のテロ支援国再指定を検討 トランプ米政権、正男氏殺害で 

金正男氏が襲撃されたクアラルンプール国際空港のターミナル=25日(共同)

 【ワシントン共同】北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏殺害事件を受け、トランプ米政権が、米独自の金融制裁などの対象とする「テロ支援国家」に北朝鮮を再指定する検討を始めたことが25日、分かった。猛毒の神経剤VXが使われた今回の事件についての情報収集や分析を進めている。米政府関係者や外交筋が明らかにした。

 北朝鮮に対する指定はブッシュ(子)政権下の2008年に解除されたが、今回の事件では大使館員ら北朝鮮国籍の少なくとも8人の関与が疑われ、国家ぐるみの犯行との見方が強まっている。


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