国宝の「クローン仏像」完成間近 法隆寺・釈迦三尊像を再現 

完成間近となった奈良・法隆寺の国宝「釈迦三尊像」のひとつ「釈迦如来座像」再現仏像の仕上げ作業=16日午後、東京・上野の東京芸術大

 奈良・法隆寺の国宝「釈迦三尊像」の再現に取り組んでいる富山県の高岡・南砺両市と東京芸術大などは16日、東京都内で完成間近の再現仏像を報道陣に公開した。本物と同じ成分の素材で、同じ質感の「クローン仏像」を目指している。

 東京・上野の東京芸術大で開かれた記者会見で、高岡市の高橋正樹市長は「素晴らしい作品をぜひ実際に見ていただくとともに、富山の地場産業の高い技術も知ってほしい」と述べた。この日は着色途中の釈迦三尊像の姿や、表面の仕上げ作業の様子が公開された。

 再現仏像は、東京芸術大が法隆寺の釈迦三尊像から3次元データを取得して型を作り、高岡市の鋳物業者が鋳造。


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