東芝続落、8%超安 一時10カ月ぶり安値 

 15日の東京株式市場で東芝株が続落し、前日比20円10銭(8・7%)安の209円70銭で引けた。14日に米原発事業を巡る新たな不正疑惑や巨額損失の計上などを発表し、経営再建の不透明感が強まったとして、売り注文が広がった。一時13%超下落して200円を割り込み、昨年4月8日以来約10カ月ぶりの安値を付ける場面もあった。

 2017年3月期連結純損益予想も下方修正し、従来の黒字から一転、3900億円の赤字を見込む。市場では「何度も失望させられている。先行き懸念が薄まらず、立て直しは予断を許さない」(大手証券)と警戒された。


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