核燃料施設の規定違反10件公表 日本原燃など、保安検査で 

 原子力規制委員会は15日の定例会合で、昨年10~12月に実施した原子力施設への保安検査の結果、日本原燃の品質保証担当部署が虚偽の社内報告をしていた問題など、核燃料施設7事業所で計10件の保安規定違反があったと公表した。

 規制委によると、日本原燃の使用済み核燃料再処理工場(青森県)で、低レベル放射性廃棄物を入れたドラム缶に漏れた痕跡があり、調べた結果、ドラム缶内の袋に切り込みを入れて空気を抜く不適切な管理をしていたほか、原子燃料工業の熊取事業所(大阪府)で、施設内の負圧が保てなくなり警報が鳴ったものの、社外への報告が約2時間後となった事案など。


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