肝炎偽造薬「身元確認せず購入」 卸業者、複数の個人から 

 C型肝炎治療薬「ハーボニー」の偽造品が奈良県などで見つかった問題で、偽造品を仕入れた東京都千代田区の卸売業者の社長が30日、取材に応じ「偽造品と思わず、昨年秋以降、複数の個人からハーボニーを10本前後買った」と証言した。「相手の身元確認をせずに購入した」といい、仕入れ先の記録を求める法令に抵触する恐れがある。

 購入したハーボニーのうち半数程度は正規品の箱がなかったという。これまでに見つかった偽造品はいずれも箱がない状態で流通していた。厚労省は、他にも流通ルートがないか調べている。


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