安倍首相、退位の論議要請 衆参議長に論点整理報告 

天皇陛下の退位を巡る政府の有識者会議が公表した論点整理を衆院の大島議長(左から4人目)、参院の伊達議長(同3人目)に手渡す安倍首相。右端は菅官房長官=24日午後、国会

 安倍晋三首相は24日午後、衆参両院の正副議長と国会内で会談し、天皇陛下の退位を巡る政府の有識者会議が公表した論点整理を報告した上で、与野党論議の促進を要請した。首相が立法府のトップを直接訪ね、議論を求めるのは極めて異例の対応。4月下旬にも提出する退位を実現する法案について地ならしを進め、早期法整備へ与野党の協力を得る狙いがある。

 正副議長は首相との会談に続き、自民党、民進党など8党と参院2会派の代表者と国会内で会合を開き、各党各会派に議論を要請した。党内議論などを経て、正副議長は3月上中旬を目標に国会の見解をまとめる段取りだ。


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