北方領土周辺の巡視活動公開 根室海保 

巡視船「さろま」から望む歯舞群島・貝殻島の灯台。奥は雪に覆われた水晶島の平地=17日

 根室海上保安部は17日、北方領土に近い北海道根室市沖の巡視活動を報道陣に公開した。北海道と北方領土のほぼ中間まで、巡視船「さろま」で航行。日本漁船がロシア警備当局に拿捕されないよう周辺海域を監視した。さろまの山口信次船長(60)によると、昨年12月の日ロ首脳会談以降、変わった動きは見られないという。

 北海道と北方領土のほぼ中間の「海面漁業調整規則ライン」が、漁船操業で事実上「国境線」となっている。さろまは根室市の花咲港から、約40分でライン付近に到着。納沙布岬から約3・7キロしか離れていない歯舞群島・貝殻島の灯台や、雪に覆われた水晶島の平地が見えた。


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