トップ自ら長時間労働是正を 経団連、17年春闘の経営側方針 

今春闘の方針について記者会見する経団連の工藤泰三副会長=17日午後、東京・大手町の経団連会館

 経団連は17日、2017年春闘の経営側の方針となる経営労働政策特別委員会(経労委)報告を発表した。長時間労働の是正が社会的に求められている中で「経営トップがリーダーシップを発揮して長時間労働の撲滅と、職場環境の整備に強力に取り組むことが求められる」と訴えた。賃金交渉では、経済の好循環を促すため、4年連続となる賃上げを呼び掛けた。

 経団連の工藤泰三副会長(日本郵船会長)は記者会見で「賃金(引き上げ)も大事だが、女性や高齢者が活躍できるような働き方改革がこれから重要になる。経労委報告はその辺りを強調した」と説明した。


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