精神指定医89人取り消し 資格不正取得、指導医も 

 厚生労働省は26日、精神障害のある患者の措置入院の要否などを判断する「精神保健指定医」資格を不正に取得したなどとして、医師89人の資格を取り消す行政処分を決めた。実際には担当していない患者に関する虚偽の症例リポートを提出するなどしていた。同日、医道審議会の専門部会から答申を受けた。発効は11月9日。厚労省によると、一度にこれだけの人数の指定医が行政処分を受けるのは初めて。患者や地域の精神医療への影響も懸念される。

 厚労省によると、処分されたのは資格を不正申請した医師49人と、指導した医師40人。所属の医療機関は都道府県単位で12自治体に及ぶ。


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