「ピコ太郎」が世界席巻 海外メディアも注目 

ピコ太郎(動画投稿サイト「ユーチューブ」から、avex trax提供)

 ヒョウ柄衣装にパンチパーマの中年男性ピコ太郎がコミカルに歌って踊る楽曲「ペンパイナッポーアッポーペン(PPAP)」が、世界を駆け巡っている。動画投稿サイト「ユーチューブ」で8月末に公開されて以来、再生回数は関連動画を含め2億回を突破。海外のメディアや著名人の間でも話題となり、人気が止まらない。

 動画には、青森市出身のお笑いタレント古坂大魔王さん(43)がプロデュースしているという歌手ピコ太郎が出演。「アイ・ハブ・ア・ペン、アイ・ハブ・アン・アッポー。アーン、アッポーペン」と意味不明の歌詞を独特のリズムと振り付けで歌う。

 1分程度の短い動画だが、若者を中心に会員制交流サイト(SNS)で人気が爆発。若者がまねして歌って踊る動画も、インターネット上に多数投稿されている。

 カナダ出身の人気歌手ジャスティン・ビーバーさんが自身のツイッターで「お気に入りの動画だ」と紹介し、海外での人気が拡大。英BBC放送や米CNNテレビなど海外メディアも「爆発的に拡散する動画に必要なあらゆる要素が備わっている」などと取り上げた。

 10月29日付で発表された米ビルボードのHot100チャートでは、77位にランクインした。日本人のトップ100入りは、歌手の松田聖子さんが米国の人気アイドルグループのメンバーとデュエットした「THE RIGHT COMBINATION」が、1990年に54位に入って以来の快挙だ。日本発の謎の動画は、世界的な広がりを見せている。


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