2016年10月22日 21:58 | 無料公開
「鞍馬の火祭」で山門前の石段に集まり、次々と立ち上げられる大たいまつ=22日夜、京都市
闇夜を大小約500本のたいまつが焦がす奇祭「鞍馬の火祭」が22日、京都市左京区の鞍馬山にある由岐神社一帯であり、燃え盛る炎が見物客らを魅了した。
午後6時ごろ、「神事にまいらっしゃーれ」の掛け声とともに、家々の軒先にかがり火がともった。鉢巻きに締め込み姿の若者らが巨大なたいまつを担ぎ、「サイレイヤ、サイリョウ」と声を上げながら練り歩いた。
山門前の石段で、激しい太鼓の音とともに数十本のたいまつが次々と立ち上がると、火の粉が乱れ飛び祭りは最高潮に達した。
火祭は、940年に祭神を京都御所から由岐神社に移した際、住民がたいまつで出迎えたのが起源という。