火星無人機、激突し爆発 時速300キロか、画像公開 

欧州宇宙機関の無人機「スキャパレリ」が火星表面に激突してできたとみられる痕跡(左上の黒い点)。右下の白い点はパラシュートとみられる(NASA提供・共同)

 【ワシントン共同】火星への着陸を試みた欧州宇宙機関(ESA)の無人機「スキャパレリ」が火星表面に落下してできたとみられる痕跡の画像を、米航空宇宙局(NASA)が21日、公開した。ESAは画像から「高度2~4キロからは減速の手段を失って落下し、時速300キロ以上で表面に激突、爆発した」と分析した。

 ESAなどによると痕跡は縦15m、横40m程度の楕円形。着陸時に速度を落とすために使ったパラシュートとみられる白い物体は、1キロ程度離れた場所に落ちていた。

 NASAは、無人探査機で上空から観測、スキャパレリの着陸目標地点から西へ約5・4キロで痕跡を発見した。


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