米、フィリピン大統領に警告 「決別」宣言に危機感 

フィリピンのドゥテルテ大統領

 【ワシントン、マニラ共同】アーネスト米大統領報道官は21日、フィリピンのドゥテルテ大統領が「米国と決別する」と宣言したことについて、両国の同盟関係に「不必要な不確実性をもたらす」と警告した。アジア重視政策を推進してきたオバマ政権は、米国離れの発言を繰り返すドゥテルテ氏に危機感を強め、南シナ海情勢は不透明さを増している。

 ドゥテルテ氏は訪中から帰国後の22日に記者会見し、「(米国との)関係維持が国にとって最高の利益だ」と述べ、「決別」とは外交関係を絶つことではないと説明。「外交政策における決別だ」として、米国に追従する政策は取らない意味だと語った。


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