大宰府跡で大型建物跡出土 税管理の役所か 

国特別史跡・大宰府跡の蔵司地区で見つかった大型掘っ立て柱建物跡=福岡県太宰府市(九州歴史資料館提供)

 福岡県太宰府市の国特別史跡・大宰府跡で、7世紀末~8世紀初めの大型の掘っ立て柱建物跡が見つかり、九州歴史資料館(同県小郡市)が29日発表した。九州各地から税として納められた布やコメなど特産品を管理する役所・蔵司の一部とみられ、大宰府に配置された役所群の成立過程などを知る手掛かりとなりそうだ。

 建物跡は南北12メートル、東西8・1メートルで、柱穴は12個残り、直径40センチの太い柱が使われていた。昨年度の調査で出土した掘っ立て柱建物跡2棟とともに整然と並んでおり、規模の大きさから中心的な建物だったようだ。


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