14年度の医療費40・8兆円 高齢化で8年連続最高 

国民医療費の推移

 厚生労働省は28日、2014年度に病気やけがの治療で全国の医療機関に支払われた医療費の総額(国民医療費)が、前年度比7461億円増(1・9%増)の40兆8071億円だったと発表した。国民1人当たりでは6400円増(2・0%増)の32万1100円で、いずれも8年連続で過去最高を更新した。

 高齢化が進んだことや、医療技術が進歩して治療費が膨らんだのが主な要因。国民医療費が国民所得に占める割合は11・2%だった。年齢別では、65歳以上の医療費は23兆9066億円で、全体に占める割合は前年度比0・9ポイント増の58・6%となり、過去最大だった。


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