最古の玄奘訳の般若心経か、中国 北京の雲居寺が保管 

雲居寺の「般若心経」の拓本(共同)

 【北京共同】中国北京の古寺、雲居寺は、同寺が保管していた石に刻まれた般若心経が、唐代の中国の僧で、「西遊記」の三蔵法師として知られる玄奘三蔵による現存する最古の漢訳であることが分かったと発表した。西暦661年に刻まれたとしている。中国メディアが27日までに伝えた。

 般若心経は大乗仏教の教典の一つで、般若経典のエッセンスを簡潔にまとめたもの。原文はサンスクリットで書かれ多様な漢訳があり、日本を含め玄奘による漢訳が最も普及しているとされる。

 般若心経が刻まれた石は雲居寺の石室で保存されていた。専門家は題字などから、玄奘の訳に違いないとしている。


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