元准教授に懲役13年求刑 教え子の大学院生殺害 

 昨年3月に教え子だった東邦大(千葉県)の大学院生菅原みわさん=当時(25)=を殺害したとして、殺人罪に問われた福井大大学院元特命准教授前園泰徳被告(44)の裁判員裁判の論告求刑公判が21日、福井地裁(入子光臣裁判長)であり、検察側は懲役13年を求刑した。判決は29日。

 検察側は論告で「菅原さんとの交際が公になり、地位や家族を失うことを避けるためだった」と動機を指摘。酌量の余地はないとした。

 弁護側は「自殺をためらう菅原さんの方から殺害を依頼した」と主張。嘱託殺人罪を適用し、執行猶予付きの判決とすることを求めた。


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