最強生物クマムシ、遺伝子に鍵 放射線からDNA守る 

 高温や真空などの過酷な環境で生きることができるため「最強の生物」と呼ばれる小動物クマムシが、強い放射線からDNAを守る遺伝子を持つことを見つけたと、東京大や国立遺伝学研究所(静岡県三島市)などの研究チームが20日付の英科学誌に発表した。

 通常、DNAは強いエックス線を当てると傷つくが、人の培養細胞でこの遺伝子を働かせると、損傷が大幅に少なくて済むことも分かった。実験した東京大の国枝武和助教は「クマムシの類いまれな強さの理由の一端が明らかになった」と話した。


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