2016年8月30日 08:52 | 無料公開
台風10号の影響で、海岸に立つ鳥居を襲う大波=30日午前、福島県いわき市
大型で強い台風10号は30日、暴風域を伴ったまま関東の東海上を北寄りに進んだ。強い勢力を保ちながら夕方にも東北に接近、上陸するとみられる。その後は東北を縦断し、日本海に抜ける見込みで、気象庁が厳重な警戒を求めている。
青森県や宮城県の一部自治体は住民計約7千人に避難勧告。各地で学校が休校になり、鉄道が運休するなど交通網にも影響が出た。
廃炉作業が続く東京電力福島第1原発では、屋外作業を中止。汚染水をためたタンクからの流出がないようパトロールを強化した。
気象庁によると、東北の太平洋側に直接上陸するのは1951年の統計開始以来、初めてとなる。