ルセフ大統領が無罪主張 ブラジル弾劾、最終審理 

 【リオデジャネイロ共同】ブラジルで国家会計を不正操作し粉飾したなどとして弾劾裁判を受けているルセフ大統領は29日、首都ブラジリアの上院で行われている最終審理に出席し、自らの無罪と弾劾の不当性を訴えた。

 昨年12月に始まった弾劾手続きで、ルセフ氏が議員らを前に直接、弁明するのは初めて。罷免の是非を決める採決は30日か31日に実施される見通しで、罷免が決まる可能性が高い。

 29日の審理でルセフ氏は「私に対する告発は、正統な政府を倒すための言い訳にすぎない」と主張。「危機にさらされているのは私の大統領としての職務でなく、貧困層、中間層の利益だ」と述べた。


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