2016年8月28日 13:31 | 無料公開
愛知県営名古屋空港を離陸するMRJ=28日午後
三菱航空機(愛知県豊山町)が開発を進めている国産初のジェット旅客機MRJ(三菱リージョナルジェット)が28日、米国で飛行試験を行うため愛知県営名古屋空港を離陸した後、約2時間15分後に同空港に戻った。27日も米国に向けて飛行を試みたが、離陸直後に引き返していた。いずれも空調システムの不具合が原因という。
三菱航空機は機器の点検に時間がかかるため、次の飛行時期は未定としている。8月中にMRJを米国に移す方針を示していたが、週明けには台風の接近もあり厳しい見通しとなった。MRJ開発は延期が続いており、2018年半ばに予定している初納入の遅れにつながる恐れもある。