元慰安婦に1人1千万円 10億円拠出で外務省発表 

会談前に握手する岸田外相(左)と韓国の尹炳世外相=24日午後、外務省(代表撮影)

 外務省は24日、元慰安婦支援を目的に韓国財団に拠出する10億円の支出内容を発表した。財団が死亡者を含む元慰安婦245人に現金を支払う。医療や介護などに関する費用を想定している。日韓が合意した昨年末時点の生存者46人に1人当たり約1千万円、同時点の故人199人の代理人に約200万円を上限として渡す。岸田文雄外相と韓国の尹炳世外相は午後、外務省で会談し、未来志向の両国関係を推進する考えで一致した。

 10億円拠出に関し、日韓両政府は「全ての慰安婦の方々の名誉と尊厳の回復および心の傷の癒やしのための事業」への支出と表現した。


  • LINEで送る