慰安婦報道、慰謝料認めず 朝日新聞への2万人訴訟 

 朝日新聞の従軍慰安婦報道で誤った事実が国際社会に広まり、日本国民の人格権や名誉が傷つけられたとして、渡部昇一上智大名誉教授ら約2万5千人が1人1万円の慰謝料と謝罪広告の掲載を朝日新聞社に求めた訴訟の判決で、東京地裁は28日、請求をすべて棄却した。

 脇博人裁判長は「旧日本軍についての誤った報道で、日本政府への批判的な評価が生まれたとしても、個人の人格権が侵害されたと解するには飛躍がある」と指摘した。

 記事の掲載は1982~94年で、提訴した2015年時点で損害賠償請求権が消滅する20年が経過していたとも述べた。


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