アイスバケツ寄付金で研究推進 ALS患者を支援 

氷水をかぶる「アイス・バケツ・チャレンジ」に参加するカナダのトルドー氏(右、現首相)ら=2014年8月、カナダ西部エドモントン(ロイター=共同)

 【ニューヨーク共同】難病の筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者支援のため一昨年に世界中で大流行した、バケツの氷水をかぶる「アイス・バケツ・チャレンジ」運動について米ALS協会は28日までに、運動で集まった寄付金を使った研究で「発症に関与する新遺伝子を特定した」と発表した。

 運動には各国の著名人らが参加する一方、“空騒ぎ”との批判もあったが、研究の一助となったことが裏付けられた。

 研究は米マサチューセッツ大医学部のチームが主導。ALS患者らの遺伝子を調べ、「NEK1」という遺伝子を特定した。研究は25日付の米科学誌ネイチャージェネティクス電子版に掲載された。


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