環境省、千葉市の指定廃解除通知 全国初、濃度基準下回り 

原発事故に伴う指定廃棄物の解除通知を環境省の井上信治副大臣(右)から受け取る千葉市の熊谷俊人市長=22日午後、千葉市役所

 環境省は22日、東京電力福島第1原発事故で発生し、千葉市で保管されている指定廃棄物の全量7・7トンの指定解除を市に通知した。放射性セシウム濃度が1キログラム当たり8千ベクレル超の指定基準を下回った場合、一般ごみと同様の処分を認める国のルールに基づく解除で、全国初。千葉市が解除を申請していた。

 指定廃棄物は12都県で計約17万トンに上るが、事故から5年以上が経過し、放射線量の自然減衰によって基準を下回る廃棄物が増えているとみられ、今後、他自治体でも追随する動きが出る可能性がある。


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