外来ザリガニに危機感 栃木、食害懸念し駆除 

栃木県那須塩原市内の河川公園で捕獲されたウチダザリガニ。左はアメリカザリガニ=5月31日

 特定外来生物のウチダザリガニが、栃木県内で初めて確認された。体長5センチほどの在来種ニホンザリガニに対し、15センチにもなる大型の雑食性で、貴重な水生動物への食害も懸念される。危機感を強める関係自治体は駆除に乗り出した。

 ウチダザリガニは北米原産で、1920年代に食用で北海道に持ち込まれた後、野生化したとみられる。低水温を好み、はさみの可動部に白い模様があるのが特徴。環境省によると、これまでに北海道のほか、福島、千葉、長野、滋賀各県でも確認されている。

 栃木県では、県と市が5月末に実施した最初の駆除では、1時間弱で約300匹を捕獲した。


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