瀬戸内海に緊急確保航路 南海トラフ、漂流物を国が処分 

 南海トラフ巨大地震への対策を進めている国は、岸壁にあるコンテナなどの貨物が津波のため漂流した場合、所有者の同意がなくても撤去、処分できる「緊急確保航路」を、新たに瀬戸内海に指定することを25日までに決めた。緊急物資を運ぶ船の航路がふさがれないようにするのが目的。指定は東京、伊勢、大阪の三大湾に続き4例目で、7月1日から運用する。

 緊急確保航路は、東日本大震災時の津波で流された船や貨物のため、緊急物資の船での輸送が遅れたことを教訓に、2014年1月に導入された。これまでに、実際に貨物などが処分された事例はない。


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