原爆小頭症患者70歳祝う 胎内被爆者、総会で 

「きのこ会」の総会で、古希を祝う「原爆小頭症」の患者=25日午前、広島市

 1945年の原爆投下時に母親の胎内で被爆し、知能や身体に障害がある「原爆小頭症」の患者とその家族らでつくる「きのこ会」が25日、広島市で総会を開き、患者9人が無事に古希を迎えたことを祝った。

 患者らは冒頭、これまでに亡くなった患者や親に黙とうをささげ、昨年69歳で亡くなった水国正義さんをしのんだ。

 兄が患者の長岡義夫会長(67)=広島市=はあいさつで、20歳まで生きられないと言われた患者に対し「無事に70歳を迎えられた。いつまでもお元気で」と声を掛けた。

 きのこ会は65年に6人の患者とその親で発足し、昨年は50年の節目を迎えた。


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