富士山保全、地元案を承認 世界遺産の諮問機関 

 世界文化遺産「富士山」の保全に向けて山梨、静岡両県が提出した報告書に関し、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問機関である国際記念物遺跡会議(イコモス)は27日、「持続可能な管理体制をつくった努力を歓迎する」と報告内容を大筋で承認する意見を公表した。

 両県が今年1月に提出した保全状況報告書は、1日当たりの望ましい登山者数の水準を2018年7月までに定めると記述。実効性の高い入山制限には踏み込んでおらず、より早急な抑制策を求められるか注目されたが、保全と観光の両立を重視する地元の方針が一定のお墨付きを得た形だ。


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