罹災証明書の受け付け開始、熊本 遅れていた益城町、西原村で 

罹災証明書の申請受け付けに並ぶ被災者たち=1日午前、熊本県益城町

 相次ぐ地震で多数の建物が倒壊した熊本県の益城町と西原村は1日、罹災証明書の発行申請の受け付けを始めた。2町村では庁舎が被災して通常業務ができず、職員も避難所運営などに忙殺されて対応が遅れていたが、態勢が整った。

 益城町では、避難場所となっている公共施設など町内9カ所に、受付窓口を設置。町交流情報センター「ミナテラス」では、午前9時半の受け付け開始時点で約150人が列をつくった。家屋の全壊は免れたが、ひび割れや傾きがあって住めないという吉村八枝さん(73)は「どういう補償になるか分からないが、家を直してもらうには証明書が要るので申請に来た」と話した。

 罹災証明書は、被災者が義援金などの公的支援を受ける手続きで必要。通常、自治体が建物被害を調査してから発行する。益城町は4月30日から、発行に向けた建物被害の調査を始めている。


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