三菱自、欧州向け車種を重点調査 燃費データ不正問題 

 三菱自動車が燃費不正問題の調査で、欧州市場向けの車種を重点的に調べていることが30日、分かった。欧州で義務付けられた方法で走行試験をしていたことは確認したが、日本のように燃費データの改ざんがなかったかどうかの確認を急ぐ方針だ。アジアでは欧州で認められた燃費性能を採用する国があり、影響が大きいとみている。

 海外で新たな不正が見つかれば、販売減少や訴訟でさらにダメージを受けるのは必至だ。

 三菱自動車の2015年度の販売台数で、最大の市場はアジアの32万2千台だった。ロシアを含めた欧州が20万6千台と続く。


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