捕鯨文化、日本遺産に申請 和歌山県、追い込み漁盛り込まず 

 和歌山県は10日、同県に伝わる捕鯨文化を、特色ある文化財を認定する文化庁の「日本遺産」に申請したことを明らかにした。仁坂吉伸知事は太地町のイルカ追い込み漁も対象とすることに意欲を示していたが、「申請テーマからそれる」として盛り込まれなかった。

 県観光振興課によると、400年前に始まったとされる古式捕鯨が文化として発展し継承されていった経緯を、地元に伝わる祭りなどの有形無形の文化財とともに紹介する内容。同課は「捕鯨が信仰や生活様式と結びついた文化として発展してきたという正しい認識を国内外に示したい」としている。


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