かかりつけ医の利用促す 大病院受診は5千円追加負担 

答申書を竹内譲厚労副大臣(右)に手渡す中医協の田辺国昭会長=10日午前、厚労省

 中央社会保険医療協議会は10日、医療機関などに支払われる診療報酬の2016年度改定の内容をまとめ、塩崎恭久厚生労働相に答申した。日常的な診療や情報提供を行う「かかりつけ」の医師、歯科医、薬剤師への報酬を手厚くし、大病院との役割分担で医療の効率化を図る。原則4月から実施し、在宅を中心に住み慣れた地域で暮らすことのできる体制をつくり、少子高齢化の中で医療費抑制を目指す。

 大病院は報酬を引き上げ、高度医療に専念しやすくする。紹介状なしで大病院に行く場合は、初診時に5千円以上(歯科は3千円以上)、再診時に2500円以上(同1500円以上)の追加負担を求める。


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