肥料取締法違反容疑で捜索 太平物産、秋田県警 

「太平物産」本社へ家宅捜索に入る秋田県警の捜査員=18日午前8時40分ごろ、秋田市

 秋田市の肥料製造会社「太平物産」が有機肥料の原料割合の表示を偽装していた問題で、秋田県警は18日、肥料取締法違反の疑いで同社の本社や工場などを家宅捜索した。県警はこれまでに同社関係者から事情を聴いていた。不正競争防止法違反(虚偽表示)の疑いもあるとみて捜査を進める。

 太平物産をめぐっては、全国農業協同組合連合会(JA全農)が10月、肥料の開発のために同社の肥料を分析したところ成分不足が分かり、表示偽装が発覚。JA全農が今月11日に公表した調査報告書によると、表示偽装は少なくとも1994年から行われ、「経営陣が関与した会社ぐるみの不正行為」と指摘された。


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