厚労省、ロボットスーツ正式承認 「新しい医療を」と開発者 

サイバーダイン社長の山海嘉之・筑波大教授(左)と「HAL医療用」を装着した男性=25日午後、厚労省

 厚生労働省は25日、筋肉が衰える難病患者の歩行機能を改善する医療機器として、筑波大発のベンチャー企業サイバーダイン(茨城県つくば市)が開発したロボットスーツ「HAL医療用」の国内販売を正式に承認した。開発者でサイバーダイン社長の山海嘉之・筑波大教授は「新しい医療をつくれるかもしれない」と期待を込めた。

 患者の意思を反映して動きを補助するロボットの承認は初めて。サイバーダインは、医療機関に貸し出すことを想定しており、治療への保険適用の準備を進めている。

 厚労省で記者会見した山海教授は、子供用モデルの開発や、他の病気への拡大も検討していることを明らかにした。


  • LINEで送る