障害年金の不合理、男性が提訴へ 最重度なのに最低支給額 

障害年金の制度が不合理だとして提訴する大阪府内の男性=9月8日、神戸市内

 脳性まひで生まれつき両脚に障害のある大阪府内の男性(34)が、交通事故で障害が最重度の1級相当になったのに、障害年金の不合理な仕組みが原因で以前よりも年金が減り最低額になったとして、国に約560万円の損害賠償を求める訴訟を近く大阪地裁に起こすことが8日、分かった。

 訴状などによると、男性はもともと短時間の歩行しかできず、21歳の時から障害基礎年金2級(月約6万5千円)を受け取っていた。2006年、会社員として厚生年金に加入していた24歳の時に交通事故に遭い、脊髄損傷で両脚は全く動かなくなった。


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