ライバル、ベンツ技術採用に難色か 引責辞任のVW前会長 

フォルクスワーゲンのウィンターコルン氏=4月(ロイター=共同)

 【ベルリン共同】ドイツ紙南ドイツ新聞(電子版)などは5日、自動車大手フォルクスワーゲン(VW)の排ガス規制逃れ問題について、引責辞任したウィンターコルン前会長が、ライバル社ダイムラーの高級車ブランド「メルセデス・ベンツ」の技術採用に難色を示したのが契機になった可能性があると報じた。VW関係者らの話として伝えた。

 VWは、2005年からディーゼルエンジンの開発が難航。社内ではベンツの技術を採用する以外に「方法はない」との声が上がっていたが、07年に就任したウィンターコルン氏は高コストやライバル社の技術との理由でこれを認めなかったという。


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