環境省、また現地調査見合わせ 処分場候補地、住民反発で 

処分場建設に向け、現地調査に訪れた環境省職員。手前は抗議する加美町の人々=31日午前、宮城県加美町

 環境省は31日、東京電力福島第1原発事故で発生した放射性物質を含む指定廃棄物の処分場建設に向け、宮城県内の候補地3カ所の現地調査に訪れたが、住民らの強い反発を受け、調査着手を見合わせた。同日午後にも訪れたが、住民らに阻まれて引き返した。

 環境省は28日の訪問の際も現地で住民の猛抗議を受け、候補地に入れていない。

 候補地の一つ、加美町の田代岳では31日午前10時すぎ、霧雨が降る中、住民ら約350人が処分場建設反対の横断幕や旗を掲げて抗議した。「子どもたちの未来を守れ」「帰れ」と怒号を上げて、環境省職員らの行く手を阻んだ。


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