首都地震で数万の「透析難民」 東京女子医大医師ら調査 

東京女子医大病院の透析施設=7月、東京都新宿区 

 東京都内の人工透析施設のほぼ半数は耐震性が不十分であるなど、首都直下地震が起こると、かかりつけの施設で透析が受けられなくなる「透析難民」が数万人規模で発生する恐れがあるとの調査結果を、東京女子医大(新宿区)の木全直樹医師(血液浄化療法科)らが31日までにまとめた。患者は透析施設を求めて他地域に避難することが予想され、影響は全国に及びそうだ。

 東日本大震災では被災地から透析患者約1万人が避難し、42都道府県の施設が患者を受け入れた。木全医師は「首都圏全域なら10万人近い患者がいる。今のうちから患者自身や各施設で避難先を確保するなど、入念な準備が必要だ」と訴えている。


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