中国減速の影響を注視 米FRB副議長 

 【ワシントン共同】米連邦準備制度理事会(FRB)のフィッシャー副議長は29日、米西部ワイオミング州ジャクソンホールで開かれた討論会に参加し、FRBが利上げの是非を判断する際は「海外経済の動向が米国の景気に与える影響も考慮する必要がある」と述べた。特に中国経済の減速の影響を注視しているとした。

 副議長は「(原油安など)物価を抑制する要因がさらに消えていけば、物価は上がっていくと信じるに足る理由がある」と話し、2%の物価目標達成に自信を示した。金融政策の効果が表れるには時間が必要なことを理由に目標の達成を「待っていてはいけない」とも強調した。


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