ファイザーに改善命令へ 副作用報告遅れで、厚労省 

 製薬会社ファイザー(東京)が製造、販売した医療用医薬品に関し、重い副作用があるとの情報約210件を国に報告していなかったとして、厚生労働省は27日までに、医薬品医療機器法(旧薬事法)違反に基づき、同社に業務改善命令を出す方針を固めた。同社の弁明を聞いた上で9月に正式に処分する。

 同法は、製薬会社が重い副作用の情報を把握した場合、最大30日以内に国に報告しなければならないと定めている。

 厚労省によると、2008年以降、約210件の重い副作用情報があったのに、本社の安全管理担当部門に伝えられておらず、国にも報告されないままになっていた。


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