シャープ、液晶分社化検討 米テレビ撤退も表明  

2015年4~6月期連結決算を発表するシャープの高橋興三社長=31日午後、東京都港区

 経営再建中のシャープの高橋興三社長は31日、東京都内で記者会見し、主力の液晶パネル事業について「提携を含めていろいろな可能性を探っていく」と述べ、本体から切り離す分社化や他社からの出資受け入れを検討する考えを表明した。米州での液晶テレビの生産販売から撤退することも発表し、構造改革を進めていることを強調した。

 高橋社長は、中期経営計画を発表した5月には液晶事業の分社化を否定していたが、中国市場の想定外の減速を受けて、方針を翻した。2017年度までに「何らかの形をつくる」と説明した。


  • LINEで送る