出光、昭和シェル経営統合へ 株式33%取得、筆頭株主に 

出光興産(右)と昭和シェル石油のガソリンスタンドの看板=東京都中央区

 石油元売り2位の出光興産は30日、同5位の昭和シェル石油の株式の約33%を取得し筆頭株主になると発表した。出光興産の月岡隆社長は記者会見し、経営統合を基本方針としていると説明した。出光と昭和シェルの連結売上高を合計すると8兆円に近づき、首位のJXホールディングス(HD)に迫る規模になる。石油元売り業界の合従連衡や製油所の再編が加速しそうだ。

 石油元売りでは、2010年に新日本石油と新日鉱ホールディングスが経営統合し、JXHDが誕生して以来の本格再編となる。統合により経営の効率化を進め、エネルギー企業として生き残りを目指す。


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