人気のミドリガメ、輸入規制へ 5年後めど、生態系に影響 

ミドリガメの名で知られるミシシッピアカミミガメ=東京・日比谷公園(環境省提供)

 「ミドリガメ」の名で知られる外来種「ミシシッピアカミミガメ」が日本固有の生態系に悪影響を及ぼしているとして、環境省は28日、輸入を規制する方針を固めた。5年後をめどに検討しており、29日に発表する。

 近年は年10万匹程度が輸入され、祭りの露店やペットショップで人気だが、将来的には店から姿を消しそうだ。環境省は規制開始の前に、まずは生息状況や効果的な駆除法を調べるため、2016年度予算の概算要求に関連費用を盛り込む。

 同省によると、アカミミガメは1950年代後半に米国からの輸入が始まり、13年時点では110万世帯で推計180万匹が飼育されている。


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