日航事故、川上慶子さん兄語る 「人並みでない環境悩んだ」 

日航ジャンボ機墜落事故で亡くなった両親と妹の墓前で手を合わせる川上慶子さんの兄、千春さん=11日、島根県出雲市

 1985年の日航ジャンボ機墜落事故で奇跡的に救出された川上慶子さん(42)の兄川上千春さん(44)=島根県出雲市=が24日までに共同通信の取材に応じ「人並みでない環境に悩んだこともあった。今は兄妹とも家族を持ち幸せに暮らしている。妹には頑張ったねと伝えたい」と心境を語った。

 今年は事故から30年の節目となることから取材を受けることを決めたという。慶子さんについて、家族を目の前で失ったことや当時の取材で受けた心の傷が「まだ癒えてない」とも述べた。

 日航機は85年8月12日夕に群馬県上野村の「御巣鷹の尾根」に墜落した。


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