チュニジアが非常事態宣言 テロ続発で治安権限拡大 

 【カイロ共同】先月にホテルが襲撃されたテロで38人が犠牲になったチュニジアのカイドセブシ大統領は4日、外国人観光客を狙った大規模テロが続発したことへの対抗策として、非常事態宣言を出した。軍や警察など治安当局の権限を拡大するのが柱とみられる。

 チュニジアでは主要産業の観光復活に向けてテロの再発防止が国家の最重要課題となっている。政府は主要観光地に武装した治安部隊を配置し、政府の管理外のモスク(イスラム教礼拝所)を閉鎖すると既に発表。警察の権限強化やテロ事件の厳罰化方針も明らかにしている。

 首都チュニスでは3月、国立バルドー博物館が襲撃され22人が死亡した。


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