サンゴ産卵でピンクの海、鹿児島 奄美大島 

鹿児島県・奄美大島沖の海中で枝サンゴから一斉に放出されるピンクの卵=7日夜(興克樹さん撮影)

 サンゴ礁に囲まれた鹿児島県・奄美大島でことしもサンゴの産卵が始まり、一斉に放出された直径0・5ミリほどのカプセルが海をピンクに染めている。カプセルには精子と卵子が詰まっていて、海面ではじけた後、それぞれ違うカプセルの精子と卵子が受精する。産卵は9月ごろまで続く。

 奄美市の写真家興克樹さん(44)が7日夜、瀬戸内町沖の海中で産卵の様子を撮影した。この海域は潮の通りがよく、枝サンゴの群落が発達。トゲスギミドリイシ、クロマツミドリイシの2種類のサンゴが午後9時ごろから約1時間、絶え間なく産卵したという。


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