小笠原でM8・5地震 母島など震度5強、全国で揺れ 

地震の影響で新幹線の運転が見合わせとなったことを伝える電光板=30日午後8時56分、JR東京駅

 30日午後8時24分ごろ、東京都・小笠原諸島の西方沖を震源とするマグニチュード(M)8・5の地震があり、小笠原諸島の母島と神奈川県二宮町で震度5強を観測した。震源の深さは約590キロ。津波はなかった。

 揺れは北海道から沖縄までの全国各地で観測され、総務省消防庁によると10人以上がけがをした。警察当局は倒壊家屋や死者は把握していない。山手線が長時間運転を見合わせるなど、都心の交通は大きく乱れた。

 エネルギーが阪神大震災(M7・3)を上回る巨大地震だったが、震源が非常に深かったため津波は発生せず、大きな被害は免れたとみられる。


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