富士山噴火で発電困難に 降灰で東京湾の火力発電所に影響 

 1707年の富士山宝永噴火と同規模の降灰が関東地方を襲うと、東京湾沿岸に集中する火力発電所の吸気フィルターが数時間程度で目詰まりし、発電できなくなる恐れがあることが、産業技術総合研究所の山元孝広・総括研究主幹らの実験で分かった。

 危険性が指摘されているのは、天然ガスを燃料とし、大量の外気を取り込む必要があるガスタービン方式の火力発電。東京電力の場合、ほとんどが東京湾沿岸に立地している。東電によると、ガスタービンを用いない火力発電所でも、ボイラーに大量の火山灰が混入するとファンの故障や出力低下が起きる可能性があるという。


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