AIIB、中国に実質的拒否権 理事、本部に非常駐 

 【シンガポール共同】中国主導の国際金融機関、アジアインフラ投資銀行(AIIB)設立に向けたシンガポールでの第5回首席交渉官会合は22日、最終日の討議を終えた。出席者らによると、創設メンバー各国は、中国が重要な投資案件について実質的な拒否権を持つことで合意。代表である理事が本部の北京に常駐しないことでも一致した。設立当初の資本金は1千億ドル(約12兆円)になる。

 AIIBには欧州の先進各国も参加する。ただ中国は30%弱の出資比率を持つ見通しで、最大の出資国として大きな権限を握ることになりそうだ。総裁には中国の金立群元財政次官が就任する見込み。


  • LINEで送る